4.2.2 RRN浮動小数点数最大値および最小値
浮動小数点数最大値および最小値命令では、入力が無限大やゼロの場合を特別扱いせずに正規化数とみなし
て比較する。これは入力について、指数部と仮数部を区別せず、符号・絶対値表現の整数と解釈して比較する
のと同じである。ここで正の 0 は負の 0 よりも大きいと扱われる。
L1BM命令については、精度縮減が指定されているときには、縮約結果は半精度への最近接偶数丸めが行わ
れる。 4 要素縮約を 2 回行って得られる 16 要素縮約の結果についても、丸めが行われるのは 2 段目の一度だ
けである。
浮動小数点数加算縮約やMAU命令の結果と異なり、結果の正規化は行われない。これは精度縮減が行われ
る場合でも同じである。
MV命令とL2BM命令では、要素数が異なること、半精度縮約が存在すること、精度縮減が存在しないこ
とを除き、L1BM命令の 4 要素縮約と同じである。すなわち、符号・絶対値表現の整数と解釈して比較し、最
大値または最小値を正規化を行わずに出力する。